サイトマップ RSS

広島・生口島 「未来心の丘」 パワーあふれる「白亜の庭」 (3/4ページ)

2015.4.30 11:15

中央にある白い塔の真ん中から、まるで猫が体半分を突き出しているような彫刻=2015年4月9日、広島県尾道市の生口島にある耕三寺「未来心の丘」(田中幸美撮影)

中央にある白い塔の真ん中から、まるで猫が体半分を突き出しているような彫刻=2015年4月9日、広島県尾道市の生口島にある耕三寺「未来心の丘」(田中幸美撮影)【拡大】

  • 未来心の丘の中心にそびえ立つ光明の塔。仏教護法の日天が放つ光(希望)を意味する=2015年4月9日、広島県尾道市の生口島にある耕三寺「未来心の丘」(田中幸美撮影)
  • 左端にそびえる2つの塔は「白獅子の塔」。右にある3つのオブジェが「亀玉の舞台」。瀬戸内海の島々が望める=2015年4月9日、広島県尾道市の生口島にある耕三寺「未来心の丘」(田中幸美撮影)
  • 東南の方角を護る火天の炎=2015年4月9日、広島県尾道市の生口島にある耕三寺「未来心の丘」(田中幸美撮影)
  • 西北方を護る「風天の屏風」=2015年4月9日、広島県尾道市の生口島にある耕三寺「未来心の丘」(田中幸美撮影)
  • 庭園内には、ベンチやテーブルもあり、海を見ながらのんびりくつろぐこともできる=2015年4月9日、広島県尾道市の生口島にある耕三寺「未来心の丘」(田中幸美撮影)
  • 未来心の丘を制作した環境彫刻家の杭谷一東(くえたに・いっとう)さん。世羅町で個展を開催するためたまたま帰国していた=2015年4月9日、広島県尾道市の生口島にある耕三寺「未来心の丘」(田中幸美撮影)
  • 広島県尾道市の生口島(いくちじま)

 杭谷さんはイタリアでの修業時代、落ち込んだり打ちのめされたりしたとき、コロシアムやパルテノン神殿などの古代遺跡を見て「同じ人間が作り上げたものからエネルギーをもらった」という。そして「あのとき自分が感じたように、訪れた人たちに未来への活力や希望を感じてもらい、励みになれたら」という一心で庭園を制作したという。

 イタリアから運んだ大理石を助手と2人で掘っては運び、重機を使って組み立てた。設計図はいっさいない。「回りの山並みや海と対話して、この石はどこに行きたがっているかをよく聞いてそこに持っていった」と話す。「こうすると空間が躍動するのです」

 杭谷さんは、文化勲章受章者で彫刻家の伯父、圓鍔勝三(えんつば・かつぞう)氏に師事。1962年の日展初入選以来、具象彫刻で連続8回の入選を果たした。しかし、東京で見た「イタリア巨匠展」で、「同じ具象彫刻なのにこんなにオリジナリティーがあるのか」と衝撃を受けた。「空間が動くような作品を生み出す」ファッティーニ教授に師事したいとローマへ渡り、イタリア国立アカデミー彫刻科3年に編入した。27歳のときだ。

「子供のころ、大自然の中で遊んだことが僕に熱中の種を植えてくれた」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ