日本の首相として初めて米議会の上下両院合同会議で演説した安倍晋三(しんぞう)首相。英語での約45分の演説中、スタンディングオベーションは14回にも上った=2015年4月29日、米国・首都ワシントン(共同)【拡大】
首相はこれまで「歴史修正主義者」というレッテル貼りを受けてきた。オバマ政権内にもそうした見方が広がったこともあったが、韓国や中国の異様な反日攻勢が次第に米国内の不信感を買うようになり、首相への誤解も解かれつつある。
それは首相が4月29日に行った米上下両院合同会議の演説で目に見える形となった。
好意的に受け入れ
首相は演説で、先の大戦の硫黄島での戦いに参加したローレンス・スノーデン元米海兵隊中将(94)と旧日本軍を率いた栗林忠道(ただみち)大将(1891~1945年)の孫、新藤義孝前総務相(57)を紹介した。傍聴席の2人が握手を交わすと議員らは大きな拍手を送った。さらに首相は演説直前にワシントンの第二次世界大戦記念碑に立ち寄ったことにも言及。総立ちの拍手を受けた。
首相の約45分の演説中、議場のスタンディングオベーションは14回にのぼった。歴史を直視し、その上で未来志向の関係を重視する首相の姿勢が好意的に受け入れられたからだ。