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彼女たちとの結節点 幅允孝 (3/5ページ)

2015.5.1 17:20

高木学園女子高等学校に作られた本棚。本に興味のない生徒達も巻き込もうというプロジェクトだ=2015年4月7日(加藤麻希さん撮影、提供写真)

高木学園女子高等学校に作られた本棚。本に興味のない生徒達も巻き込もうというプロジェクトだ=2015年4月7日(加藤麻希さん撮影、提供写真)【拡大】

  • 「Fate/Zero」(虚淵玄著/講談社、669円、提供写真)
  • PC版の「Fate/stay_night[Realta_Nua]」(角川ゲームス、提供写真)
  • 「ゲームの流儀」(太田出版、2376円、提供写真)
  • 「十角館の殺人」(綾辻行人著/講談社、810円、提供写真)
  • 気軽に本と接してもらえるよう、かわいらしい移動屋台のような本棚を製作。コンセプトは「picnic_with_books」=2015年4月3日(提供写真)
  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 というわけで、読みましたよ。悔しかったというよりは、あんなにも懸命にすすめてくれたら、なんだか面白そうだと素直に思えたから。そして、読んだ結果どうだったかというと、ものすごく楽しめました。じつは、楽しめたどころではなく、完全にはまってしまい小説を読んだあとアニメもすべて見て、さらにゲーム『Fate/stay night[Realta Nua]』((※2)角川ゲームス)まで買ってしまい、最後は感動の涙を流しながらピコピコやっておりました。いや、『Fate』はすごい作品です。

 と、ずいぶん話が『Fate』に傾いてしまったのだが、僕が言いたいのはこういうことだ。「近頃の高校生はあまり小説を読まない」などといわれるが、物語を自身の中に注入したいという欲は今も昔も変わらず彼女らにもあるものだ。その物語の供給先が本ではなくなっているだけのことで。そして、よしもとばななを知らない彼女らを僕が異質だと思うように、『Fate』を知らない僕は彼女らにとって異質。だとしたら、世代の違う者同士がどうやって距離を縮めていけるのかを考えるべきなのだ。

 こちらの都合が通じなさそうな場所に本を届けるとき、まずは向こうの郷に従ってみる。そうすれば、結節点をみつけることができる。幸運にも、インタビューを通じて僕はいくつもの「彼女らと話せること」をみつけることができた。その結び目さえ見つかれば、あとは本を丁寧につなぎ紹介していくだけだ。

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