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彼女たちとの結節点 幅允孝 (4/5ページ)

2015.5.1 17:20

高木学園女子高等学校に作られた本棚。本に興味のない生徒達も巻き込もうというプロジェクトだ=2015年4月7日(加藤麻希さん撮影、提供写真)

高木学園女子高等学校に作られた本棚。本に興味のない生徒達も巻き込もうというプロジェクトだ=2015年4月7日(加藤麻希さん撮影、提供写真)【拡大】

  • 「Fate/Zero」(虚淵玄著/講談社、669円、提供写真)
  • PC版の「Fate/stay_night[Realta_Nua]」(角川ゲームス、提供写真)
  • 「ゲームの流儀」(太田出版、2376円、提供写真)
  • 「十角館の殺人」(綾辻行人著/講談社、810円、提供写真)
  • 気軽に本と接してもらえるよう、かわいらしい移動屋台のような本棚を製作。コンセプトは「picnic_with_books」=2015年4月3日(提供写真)
  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 興味優先で3テーマ

 例えば、ゲーム版『Fate』のシナリオを書いた奈須きのこは、『ゲームの流儀』(※3)太田出版、2376円)に収録されているインタビューで自身が影響を受けた小説家について話している。菊地秀行の描く『吸血鬼ハンターD』シリーズや綾辻行人の『十角館の殺人』((※4)講談社、810円)などがそうなのだが、残念ながらまだ『Fate』好きの女子高生たちにそれらの本は届いていないだろう。だから、彼女たちが両手を伸ばした中にある『Fate』と綾辻行人を結びつけ、ちゃんと説明をしながら紹介する。ちょっとばかり長生きしている僕らの親切なおせっかいというやつだ。

 そんな調子で、まずは生徒たちの興味を優先して、3つのテーマで本棚をつくった((※5))。テーマは、「おやつの時間」、「I?CAT」、そして旅の写真集などを集めた「世界を見渡す」という3つ。これらの本棚が図書館から飛び出して、各学年の廊下に設置された。それぞれの棚は1カ月ごとに更新されるから、いずれアニメ関連の本棚も登場するだろう。

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