ラウル・カストロ国家評議会議長(右)と会談する岸田文雄外相=2015年5月2日、キューバ・首都ハバナ(外務省提供・共同)【拡大】
さらにキューバが先進国との間で抱える債務問題もブレーキをかける。
日本などの債権国と協議を進めているが、中長期債務は約615億円に上る。解決の見通しが立たない限り、円借款などは開始できないのが実情だ。
「債務の多くを放棄してくれて感謝している。着実に返済しており、今後もしっかり返済していく」。ラウル氏は会談で岸田氏にアピールした。(共同/SANKEI EXPRESS)
■日キューバ関係 1929年に国交樹立。第二次大戦で断交するが52年復交。日本が大量に砂糖を輸入した70年代、キューバにとって日本は主要な貿易相手国だったが、その後の累積債務問題などで経済関係は停滞。フィデル・カストロ前国家評議会議長は現職議長だった95年と2003年に非公式に日本を訪問した。日本人観光客は年間5000~6000人。在留邦人は84人(13年)。日系人は約1100人。(共同/SANKEI EXPRESS)