それでも外国に亡命しなかったのは、当時のソ連では外国に行くことがそう簡単でなかったことに加え、「すぐに見つけ出され、命に危険があった」からだ。だが、抑圧と苦難に直面したソ連での暮らしはプリマの意志を強く鍛え、「闘う白鳥」へと進化させた。
「私が当局に何らかのことを示そうと努力したとすれば、そうせざるを得なかったからだ」。インタビューでもこう語っていた。
日本への思い入れも強かった。天然資源に恵まれず、敗戦を経験してなお、「苦難の色も見せずに豊かな国となったのは、日本人に意志の力があったからだ」と称賛していた。(ロンドン 内藤泰朗/SANKEI EXPRESS)