避難所で米などの配給を受けるため、整然と並ぶ被災者=2015年5月4日、ネパール・首都カトマンズ(早坂洋祐撮影)【拡大】
ネパール警察当局によると、大地震によるネパール国内の死者は4日までに7276人となった。けが人は約1万4000人。近隣国と合わせた死者は約7380人。
外国人旅行者については、3日夕の時点で58人の死亡が確認され、112人が行方不明になっている。死者の出身地の内訳は、インド41、米国4、中国、フランス各3、イタリア2、日本、オーストラリアなど各1。行方不明者はフランス15、ロシア12、カナダ10、アメリカ9、インド、スペイン各8、ドイツ7など。日本は不明者リストに挙がっていない。けが人は日本人1人を含む52人だった。(カトマンズ 岩田智雄/SANKEI EXPRESS)
≪略奪なし 「助け合い」日本に類似≫
ネパール大地震は、5日で発生から10日を迎える。食糧事情の悪化が懸念されているが、目立った暴動は起きていない。無人の商店街では略奪も見られず、テント暮らしの被災者は比較的穏やかに過ごす。東日本大震災でも略奪などはほとんどなく、海外から称賛された。ネパール在住の日本人らは「こちらにも助け合いの精神がある」と両国の類似性を語った。