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【ネパール大地震】105歳男性、8日ぶり救出 (4/4ページ)

2015.5.5 09:00

避難所で米などの配給を受けるため、整然と並ぶ被災者=2015年5月4日、ネパール・首都カトマンズ(早坂洋祐撮影)

避難所で米などの配給を受けるため、整然と並ぶ被災者=2015年5月4日、ネパール・首都カトマンズ(早坂洋祐撮影)【拡大】

 不便な生活に慣れ

 ネパール在住約20年の日本語教師、坂本みどりさん(64)も「政府の支援に頼るのではなく自ら何とかしようという気概がある」と強調。もともと貧しい国で、インフラも整っていない。半日の停電が当たり前で、不便な生活には慣れているという。豊かさを示す国連の指数で、ネパールは187カ国中145位(2014年版)だ。

 カトマンズで医療支援活動に携わる陸上自衛隊の佐藤裕己・二等陸曹(34)は、東日本大震災でも震災直後から約2カ月、被災者の巡回診療をした経験がある。佐藤氏は「被災されたネパール人は、日本人の被災者と同じように結構、表情が明るくて気持ちのよい対応をされる。こちらが逆に元気を分けてもらっている」と話す。

 06年のジャワ島中部地震では被災後に略奪や暴力行為が発生するなど、今回のネパール地震と同様レベルの災害では過去、略奪や暴動がニュースになってきた。

 ただ、在ネパール日本人会の水橋雄太郎会長(54)=JICA専門員=は「今は無事を親族たちと喜び合うことの方が大事。長期的には、家を失った人や仕事がなくなった人を助けていく必要がある」と継続的な支援の必要性を訴えた。(カトマンズ 天野健作/SANKEI EXPRESS

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