終盤を迎えた英総選挙で、少女と記念撮影に応じるスコットランド民族党(SNP)のニコラ・スタージョン党首(中央)。SNPは急速に支持を広げ、総選挙後の政権枠組みを左右する可能性もでてきている=2015年5月4日、英スコットランド西部ラーグス(ロイター)【拡大】
英メディアによると、スコットランドで昨年9月に実施された独立の是非を問う住民投票では英国残留が決まったが、逆にあくまで独立を主張するSNPの支持者は急増。党員も住民投票以前の4倍にあたる約10万人に膨らんだ。今回の総選挙では、スコットランドに割り当てられた59議席全てをSNPが獲得するとの見方もある。
テレビ討論で存在感
スタージョン党首はスコットランド南部のアーバイン生まれ。父は電気技師、母は歯科看護師で、地元グリーンウッド・アカデミー高校に通っていた16歳の時、SNPに加わり、核軍縮運動などを展開。その後、国立グラスゴー大学で法律を学び、弁護士になった。1992年の総選挙では、21歳ながら地元議会選挙の最年少候補者(落選)として注目を浴びた。
その後もスコットランドの独立を訴えて存在感を発揮し、99年、スコットランド議会議員に初当選。2004年にはSNPの副党首となり、高い支持を獲得。住民投票後の昨年11月には、スコットランド自治政府で初の女性首相に就任した。
今回の総選挙では、スコットランドの独立に加え、保守党のデービッド・キャメロン首相(48)が推し進めてきた緊縮財政策を撤回させ、代わりに医療や福祉の充実と最低賃金のアップなどで福祉国家を建設すると宣言。さらに旧態依然とした「英の議院内閣制」を「大改革して再編する」とぶちあげた。