その日はバレンタインデー。普段あまりお目にかかれない上等なチョコをお客さまから頂戴することがある。でも中にはコンビニでいつも買えるチョコの方がおいしかったりする。彼と僕の認識は一致しました。
私も出ていた、書いた
すると、そのケータリングの端にこの会場でやっている落語会の根多帳がありました。過去の演目がその時楽屋にいる前座さんによって書かれている記録です。演者はその根多帳を見て、前回誰かが演(や)った演目とは違う演目を当日しゃべります。その根多帳をパッと見て直ぐ分かりました。「寿 根多帳」と書かれた表紙は祖父・五代目柳家小さんの筆です。
亡くなって13年。今年生誕100年を迎えた師匠の達筆な字に突然出会ってビックリしながらその根多帳を開くと、めくって1枚目に「厚木市文化会館さん江 大入叶 柳家小さん」と書かれておりました。懐かしい師匠の字だー! きっと会館の方が頼んで師匠がサラサラっとしたためたものでしょう。次に出てきたのが第一回小さん・小三治二人会と書かれた記録。これは師匠の字ではありません。でもやはり懐かしい感覚がする。いやむしろ懐かしさは強く感じる。そうです! だってこの第一回の根多帳はまぎれもなく私が書いたものです。