ロシアの対北朝鮮外交が頓挫した。5月9日にモスクワで行われる対独戦勝70周年式典への北朝鮮の金正恩国防委員会第一委員長(朝鮮労働党第1書記)の出席が取りやめになったからだ。
<ロシアのペスコフ大統領報道官は(4月)30日、5月9日にモスクワで予定される対ドイツ戦勝70周年式典に北朝鮮の金正恩第1書記が出席せず、近く訪露する見通しもないことを明らかにした。北朝鮮は外交ルートを通じて金第1書記の意向を伝えてきたといい、報道官は「(先方の)国内事情に関係した決定だ」と語った。
露主要メディアによると、報道官は露朝首脳が接触する機会についても「当面はない」と発言。外国から金第1書記を式典に出席させないよう要請を受けた事実も「ない」と述べた。別の露高官は最近、金第1書記が式典への招待を受け入れる意向を確認したとし、露朝首脳会談の準備を進めていると語っていた>(4月30日「産経ニュース」)