2015年3月期連結決算を発表するトヨタ自動車の豊田章男社長=2015年5月8日午後、東京都文京区の東京本社(荻窪佳撮影)【拡大】
≪成長への分岐点 工場新設再開や商品力強化≫
トヨタ自動車にとって、今期は「踊り場」から新たな成長への「分岐点」となる。凍結していた新工場の建設を決めたほか、車台などの共通化を年内に発売する新型車から採用、組織やグループの改革にも乗り出した。3兆円に迫る利益を確保しつつ世界販売1000万台超を維持することができるか、トヨタは未踏の領域に踏み込む。
新たな仕組み生む
「今年は持続的成長に向けた歩みを着実に踏み出すのか、それとも元に戻るのか、大きな分岐点になる」
豊田章男社長は8日の記者会見でこう強調した。
トヨタは拡大路線の反省から2013年以降、工場新設を凍結。「意志ある踊り場」として既存工場の稼働率や生産性向上などを優先してきた。
ただ今年4月にメキシコと中国の工場新設を発表。今年の世界販売首位は独フォルクスワーゲン(VW)に明け渡す可能性が高いが19年には生産能力を30万台増やし追撃する構えだ。