11月9日、首都ハバナで行われた、同性愛者たちの権利拡大と同性婚の合法化を求めるデモに参加したマリエラ・カストロ氏(中央)。自ら率いたデモで「あらゆる種類の差別と闘う」と誓った=2015年、キューバ(AP)【拡大】
しかし、2000年代に入ると徐々に空気が変わりだし、05年にマリエラさんは性同一性障害者には性転換手術を受けることを認める法案を提出。3年の審議を経て08年から施行され、現在、キューバでは無料で性転換手術が受けられる。
08年2月にフィデル氏が引退すると、マリエラさんはこの年から毎年5月、同性愛嫌悪(ホモフォビア)反対デモをリーダーとして実質的に主催してきた。今年は8回目だが、これまでは300~400人しかいなかった参加者が、今回は1000人以上に増加。さらにキューバだけでなく米国からも聖職者を呼び、20組の同性カップルの「愛の儀式」も執り行った。同性婚がまだ合法化されておらず、結婚式とは呼べないため、愛の儀式としたが、式の形式は完全に結婚式だった。
議長、法王に謝意
ロイター通信などによると、13年間連れ添ったパートナーと式を挙げたラウル・オルタさんは「これまでどれだけ不利益を被ったか計り知れないが、いつかこうした日が来ることを夢見てきた」と話した。