サイトマップ RSS

ニュートン、女王戴冠記念メダルを自らデザイン 政治宣伝に加担、手書きノートで判明 (1/3ページ)

2015.5.11 06:50

アン女王(1665~1714年)の戴冠を祝して鋳造された記念メダル。(C)Trustees_of_the_British_Museum

アン女王(1665~1714年)の戴冠を祝して鋳造された記念メダル。(C)Trustees_of_the_British_Museum【拡大】

  • 1712年に出版されたアイザック・ニュートン(1643~1727年)の肖像画(英ナショナル・ポートレート・ギャラリー所蔵)
  • 1705年に描かれたアン女王(1665~1714年)の肖像画(英ナショナル・ポートレート・ギャラリー所蔵)

 万有引力の法則を発見した英国の科学者、アイザック・ニュートン(1643~1727年)が、1702年にアン女王(1665~1714年)が戴冠した際に鋳造された記念メダルをデザインしていたことがこのほど発見された文書で明らかになった。ニュートンは、女王を苦しめる“敵”をメダルに描き、王家の政治宣伝にも加担していた。古典力学を創設し、聖書や錬金術などさまざまな研究に没頭したマルチタレントの新たな素顔が浮かび上がってきた。

 手書きノート発見

 英BBC放送によると、英オックスフォード大学大学院生、ジョセフ・ホーンさんが、キューにある国立公文書館で、ニュートンが記念メダルのデザインについて自ら手書きで記したノートを発見した。

 ノートは全部で50ページ。その留め金が完全に錆(さ)び付いて開封された形跡がなかったため、長年にわたり見逃されてきたことがわかったという。

 女王の戴冠記念メダルのデザインはこれまで、宮廷画家が担当したと考えられていた。しかし、当時、王立造幣局長官だったニュートンが、図柄を自ら手がけたことがノートには記されていた。

 さらに、ギリシャ神が2つの頭をもつ化け物を打ち負かすメダルの裏面の図柄は、女王を単に国家の守護者とする意図だけではなく、女王の治世で懸案となっていた政治的な2つの脅威を描写しようとしたことが明らかにされた。

2人の「敵」暗示

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ