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エジプト・カイロ「死者の町」 気さくな住民 漂う生活感 (2/3ページ)

2015.5.13 18:35

「死者の町」に立つ大きなドーム型の霊廟(びょう)。町にはこうしたマムルーク朝時代(1250~1517年)の権力者の墓所が点在する=2015年2月17日、エジプト・首都カイロ(今井竜也さん撮影)

「死者の町」に立つ大きなドーム型の霊廟(びょう)。町にはこうしたマムルーク朝時代(1250~1517年)の権力者の墓所が点在する=2015年2月17日、エジプト・首都カイロ(今井竜也さん撮影)【拡大】

  • ムカッタムの丘の麓に広がる「死者の町」。もともと世界最大級の埋葬地だったが、19世紀以降、墓守として人々が住みつき、一大ネクロポリスを形成していった=2015年2月20日、エジプト・首都カイロ(今井竜也さん撮影)
  • 立ち並ぶ墓。死生観ではなく、人は死してなお生き続けるものだという人生観が感じ取れる=2015年2月18日、エジプト・首都カイロ(今井竜也さん撮影)
  • 墓守のサウベルさんが居住する部屋。生活の厳しさが漂う=2015年2月20日、エジプト・首都カイロ(今井竜也さん撮影)
  • 管理する墓の前に立つ、墓守のサウベルさん=2015年2月20日、エジプト・首都カイロ(今井竜也さん撮影)
  • 墓石の先端部分がトルコ帽のような形をした男性の墓=2015年2月20日、エジプト・首都カイロ(今井竜也さん撮影)
  • エジプト・首都カイロの「死者の町」

 ≪人の出入り生む墓地…死と生が共存≫

 町の小学校の前では、12人の子を持つハサンさんが子供たちを迎えに来ていたところで、家族の話などを聞かせてくれた。そんな中、サウベルさんと出会った。彼は墓守として「死者の町」で暮らしている。

 管理、居住している場所を案内してくれた。墓はとても立派で、八角形の天井部分には、色付きのガラスのような物が天窓としてあり、墓石にはきれいな模様が施されている。

 墓石の先端部分がトルコ帽のような形になっているのが男性で、ターバンのようになっているのが女性だ。そしてその地下へ、普段は土を掛けられ閉じてある階段で下りると墓室があり、そこでも男性と女性の遺体が分けられて埋葬されている。サウベルさんの居住場所はその敷地内にあり、冷蔵庫や多少の生活用品はあるが、生活の厳しさがよくわかる。それでも家があるだけましで、家がない人も多い。

死者の「死」も、自身の「生」も

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