地元・大阪で野外ライブ
バンドの今後の礎となる新作は、心臓に例えて「FOUR ROOMS」と名付けられた。アコースティックギターを中心に、バンドサウンドがシンプルかつバランス良くアレンジされ、山村の歌声が伸びやかに舞うように響く。
ベースの尼川元気は「ファンクラブツアーをやった手応えとして、シーケンス(自分たち以外の音)がたくさん出ていることよりも、もっと肉体的な音が出ること、シンプルなものをしっかり伝える、というところに立ち返れた。そうしたことも影響している」と振り返った。
たくさんの音が重なるスケール感のあるサウンドもすばらしいが、自分たちらしさを追求し表現するシンプルな音は、4人の顔がそれぞれ見えてくるような生き生きとした生命力を感じさせる響きだ。作詞を手掛けている山村は「自分らしくいられる、好きなものを好きでいられる、そんな場所を見つけたいという気持ちが曲になっている」と語る。