ドイツ最南端のバーデンは南北に長く、気候的にも差があるため、栽培されている品種も多い。ここでの注目品種もやはりシュペートブルグンダーだ。ドイツは、近年、気候変動の影響下、従来のイメージを覆す高品質な赤ワインを生産している。
1649年創業のトラウトワイン醸造所の当主ハンス・ペーターさんはバーデンにおけるビオディナミの先駆者である。農薬などは使わず、天体との調和を基にした農法を導入してから、30年以上を経た『フォーベルク』のぶどう畑の土壌は微生物のおかげでふわふわ、ぶどうの葉は緑に輝き、健康そのものだ。
ドイツの名門ガイゼンハイム大学を卒業したまな娘アンネ・クリスティン・トラウトヴァインさんは、3年前から父とともにセラーでの仕事に携わってきたが、2014年から醸造責任者として若い力を発揮。ブルゴーニュの秀逸な生産者メオ・カミュゼでの修業経験を赤ワイン造りに反映させ、トラウトワイン醸造所に新風を吹き込んでいる。