試飲した『シュペートブルグンダー エディション トロッケン2012』はシルクのような舌触りのタンニンと酸味が口中に広がり、繊細さとパワーが同時に伝わってくる魅力的なワイン。ドイツの赤ワインの変化を明確に感じた1本だった。
ガレージに夢託す醸造家
バーデンの歴史ある醸造所から一転。今度は珍しいガレージ・ワイナリーを訪問した。当主はスヴェン・ニーガーさんで、ワイン造りの夢をガレージに託した独立派だ。このような形態のワイナリーはドイツでも数少ない。
ガイゼンハイム大学を卒業後、オーストリアとNZで修業。2011年から副業としてワイン造りを始め、夢を実現させるため、ガレージの多い家をレンタルして、13年5月に独立。なかには醸造に必要な圧搾機やステンレスタンク、フレンチオークのたるが並んでいる。
管理する畑は7ヘクタールで、その内訳は1.5ヘクタールの自社畑と残りは20年契約の畑。バーデンは協同組合の統廃合が進み、後継者のいない畑があるので畑は入手しやすいそうだ。