勇気を出して人生の新たなステップへ踏み出すべきかと逡巡(しゅんじゅん)している若者たちにすれば、原田眞人監督(65)の時代劇「駆込み女と駆出し男」は示唆に富んだ内容となったに違いない。作家、井上ひさし(1934~2010年)の「東慶寺花だより」を原案とした本作は、離縁を求めて江戸幕府公認の縁切寺「東慶寺」に駆け込む女たちの苛烈な生き様が活写されている。
ダンベルにベンチプレスも
ヒロインの駆け込み女を熱演した戸田恵梨香(26)は「女性たちの強さや弱さ、そして彼女たちの人生の季節を感じることができました。また、時代劇というと、どこか堅いイメージを持っていましたが、こんなにも楽しい時代劇があるんだな、とびっくりしました」と思いがけない出会いを喜んだ。
鎌倉・東慶寺。寺に駆け込む女たちは御用宿「柏屋」で寺側による聞き取り調査を受けることになる。柏屋に居候する戯作者志望の若者で、駆け出しの医者でもある信次郎(大泉洋)は、柏屋の主人、源兵衛(樹木希林)とともに、駆け込み女たちの人生の新たな出発を手助けしてきた。ある日、働き者で腕もたつ鉄練りのじょご(戸田)が夫の暴力に堪えかねて、東慶寺への道すがら知り合ったワケあり女、お吟(満島ひかり)とともに、命からがら寺へ逃げ込み…。