街頭演説で支持を訴える大阪維新の会代表の橋下(はしもと)徹・大阪市長に声援を送る有権者ら=2015年5月17日午後、大阪市中央区(沢野貴信撮影)【拡大】
≪維新の存亡危機 改憲の動きに影響も≫
維新の党が「原点中の原点」と位置付けてきた看板政策「大阪都構想」は大阪市民の賛同を得ることができなかった。本拠地でつまずいた衝撃は大きく、圧倒的な存在感を誇った大阪市長、橋下最高顧問も引退すれば、党は存亡の危機を迎える。一方、憲法改正派の維新の減速は安倍晋三首相(60)が目指す改憲の動きにも影響を及ぼしかねない。
「党内はガタガタになる。チャンスとばかりに民主党に手を突っ込まれる」
大阪選出の維新幹部は住民投票の反対多数を受けてこう述べ、維新の勢力が後退する可能性に言及した。党内の約4分の1を占める民主党出身議員が古巣の誘いに乗って離党することへの懸念だ。
民主党出身者のほとんどが昨年の衆院選での「政界復帰組」で、忠誠心はもともと強くない。現在は主流派の大阪系の発言力が低下し、党内の力学が変わることも予想される。別の大阪選出の維新幹部は「維新が民主党に吸収される方向に動き出したら大阪系は反旗を翻す」と“分党”の可能性も排除しない。