街頭演説で支持を訴える大阪維新の会代表の橋下(はしもと)徹・大阪市長に声援を送る有権者ら=2015年5月17日午後、大阪市中央区(沢野貴信撮影)【拡大】
維新のつまずきは憲法改正の動きにも影響しそうだ。首相は橋下氏を「同志」と評価し、都構想に一定の理解を示してきた。自公両党で参院が3分の2に届かない中、来年夏の参院選後に憲法改正を発議する際に維新の協力は欠かせない。憲法改正の国民投票でも「与野党の幅広い支持を得た」と訴える上で維新の役割は大きい。橋下氏も「憲法改正は絶対に必要だ。安倍首相にしかできない。できることは何でもしたい」と相思相愛ぶりをアピールしてきた。
首相と橋下氏の思いを知る菅義偉(すが・よしひで)官房長官(66)は、自民党大阪府連が都構想で維新と激突する中、記者会見で重ねて都構想の意義を強調。維新幹部との会食では「都構想実現後に橋下を来年夏の参院選に引っ張り出さなければダメだ。改憲の機運を高める上でも必要だ」と促していた。
橋下氏が表舞台を去り、維新の影響力が低迷すれば、こうした筋書きは修正を迫られる。自民党と連立政権を組みながら憲法改正への慎重派が多い公明党にとっては与党内で存在感を維持できることになる。