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【アメリカを読む】ジェブ・ブッシュ氏の「失言」 (1/4ページ)

2015.5.19 09:00

5月14日、米西部アリゾナ州テンピで行われた政治集会で、イラク戦争の開戦判断に明確な否定的見解を表明し、報道陣に取り囲まれるジェブ・ブッシュ氏(中央)=2015年(ロイター)

5月14日、米西部アリゾナ州テンピで行われた政治集会で、イラク戦争の開戦判断に明確な否定的見解を表明し、報道陣に取り囲まれるジェブ・ブッシュ氏(中央)=2015年(ロイター)【拡大】

 9年近くにわたって続き、約4500人の米兵が命をささげたイラク戦争は、米社会に深い傷を残した。2016年大統領選でも共和党のジョージ・W・ブッシュ前大統領(68)による03年3月の開戦判断の是非が争点として浮上している。

 開戦の是非が争点に

 きっかけは、前大統領の弟で、共和党の大統領選候補指名争いで最有力と目されているジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)が、5月11日放映のFOXニュースのインタビューで口にした「失言」だ。

 キャスター「今、分かっていることを知っていたとしたら、イラク侵攻を許可したか」

 ブッシュ氏「していただろう。(民主党最有力候補の)ヒラリー・クリントン前国務長官も、そうしていたはずだ」

 この後、ブッシュ氏はインタビューで、イラクに大量破壊兵器が存在するとの間違った情報をもとにした開戦の判断を「誤り」だったと認めている。文脈からすると、キャスターが発した質問の前段を、聞き漏らした可能性が高い。

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