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【アメリカを読む】ジェブ・ブッシュ氏の「失言」 (3/4ページ)

2015.5.19 09:00

5月14日、米西部アリゾナ州テンピで行われた政治集会で、イラク戦争の開戦判断に明確な否定的見解を表明し、報道陣に取り囲まれるジェブ・ブッシュ氏(中央)=2015年(ロイター)

5月14日、米西部アリゾナ州テンピで行われた政治集会で、イラク戦争の開戦判断に明確な否定的見解を表明し、報道陣に取り囲まれるジェブ・ブッシュ氏(中央)=2015年(ロイター)【拡大】

 最高司令官の資質は?

 共和党が上下両院を制した昨年11月の中間選挙では、イラクやシリアでのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の増長が争点の一つとなった。共和党は、イラクからの米軍の完全撤退を決断したバラク・オバマ大統領(53)の弱腰姿勢を追及し、民主党候補と結びつける戦略をとった。

 11年末の米軍撤退後の力の空白を埋めるように勢力を増したイスラム国が米国人を続けて斬首殺害した衝撃は強く、共和党の戦略は当たり、イラク戦争の「開戦」ではなく、「終戦」の判断に注目が集まった。ブッシュ氏は今回の「失言」によって、開戦責任に焦点を当ててしまったことになる。

 ブッシュ氏はこれまで、兄の実績に敬意を払いつつも、「私は私だ」と強調し、一定の距離を置いていた。間違った情報をもとに始められたイラク戦争を「間違い」だと断言していた。

 ただ、今回の騒動は、前政権でイラク戦争の立案に当たったポール・ウォルフォウィッツ元国防副長官(71)=元世銀総裁=がブッシュ氏の外交・安全保障チームにいることを浮かび上がらせた。弁解を繰り返したことでブッシュ氏が独自の政策を練り切れていないとの印象を持たれ、最高司令官になる資質に疑問符が付いたことは「失言」そのものよりも重大だ。

クリントン氏にも「傷」

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