白鵬(右)に上手出し投げで敗れた照ノ富士=2015年5月20日、東京都墨田区・両国国技館(共同)【拡大】
大相撲夏場所11日目は20日、東京・両国国技館で行われ、横綱白鵬は先場所で敗れた関脇照ノ富士を上手出し投げで転がし、1敗を守った。50場所連続の2桁勝利で、自ら持つ最長記録を伸ばした。1敗は平幕の魁聖(かいせい)とともに2人で変わらず。先場所13勝の照ノ富士は3敗目で場所後の大関昇進が消滅した。白鵬らを2敗で追うのは稀勢の里(きせのさと)と平幕の高安(たかやす)。
殊勲の星を挙げた先場所と打って変わって完敗だった。照ノ富士は白鵬にあっけなく転がされ、23歳の大関候補は「負けて当たり前だから悔しさはない」と淡々と話しつつも「(場所後の昇進は)もう無理やな。結果そうなったらとは思っていた」と悔しさをのぞかせた。
横綱に左で張って立たれると、簡単にもろ差しを許した。必死に巻き替えて右を差したが、強引に左もねじ込もうとしたところで頭が下がる。その頭を押さえられ、左上手出し投げを食った。雑な取り口があだとなり「もろ差しで入られたらアウト」と自嘲気味に話した。