豪栄道(右)を攻める稀勢の里(きせのさと)=2015年5月19日、東京都墨田区・両国国技館(共同)【拡大】
大相撲夏場所10日目は19日、両国国技館で行われ、2度目の7連覇を狙う横綱白鵬が初対戦の徳勝龍(とくしょうりゅう)を寄り切り、1敗を守った。横綱日馬富士(はるまふじ)は臥牙丸(ががまる)に押し出され、2連敗で3敗目を喫した。臥牙丸は初金星。1敗は白鵬と平幕魁聖(かいせい)の2人になった。
大関対決は稀勢の里(きせのさと)が豪栄道を寄り倒し、勝ち越した。豪栄道は4敗目。大関琴奨菊は関脇妙義龍(みょうぎりゅう)を寄り切り、5勝5敗。関脇照ノ富士は連敗を免れ、8勝目を挙げた。2敗は稀勢の里、照ノ富士、高安(たかやす)、隠岐の海(おきのうみ)、旭秀鵬(きょくしゅうほう)の5人となった。十両は鏡桜(かがみおう)が2敗で単独首位に立った。
序盤戦の2連敗で存在感が消えかけた稀勢の里が、じわじわと盛り返してきた。2敗を守って勝ち越しを決め、混戦場所のキーマンに浮上した。
左四つで豪栄道の寄りに俵に詰まったが、左をねじ込んで残す。相手の首投げにも体を寄せて対応。どんどん出て、力強く寄り倒した。10日目での給金直しに「通過点。ここから終盤戦だから」と先を見据える。