豪栄道(右)を攻める稀勢の里(きせのさと)=2015年5月19日、東京都墨田区・両国国技館(共同)【拡大】
今場所は調整法を工夫した。4日間の二所ノ関(にしょのせき)一門連合稽古でピークを感じると、初日の5日前に珍しく休養。「俺も大人になったよ」と笑いながら、昨年まで2年連続13勝の夏場所に備えた。
いよいよ勝負の5日間が始まる。両横綱や照ノ富士のモンゴル勢とぶつかる日本人大関に対し、北の湖理事長(元横綱)が「白鵬との一番を期待されている。そこまで負けずにいってほしい」と言えば、藤島審判長(元大関武双山(むそうやま))は「白鵬とすれば最も脅威」と奮起を熱望。「もうやるしかない」と愚直な稀勢の里には、いつも大きな歓声が降り注ぐ。久々に主役へと躍り出るチャンスが訪れた。(SANKEI EXPRESS)