逸ノ城(いちのじょう、左)を攻める日馬富士(はるまふじ)=2015年5月17日、東京都墨田区・両国国技館(共同)【拡大】
大相撲夏場所8日目は17日、両国国技館で行われ、横綱日馬富士(はるまふじ)が小結逸ノ城(いちのじょう)を寄り切り、1敗を堅持した。横綱白鵬は大砂嵐(おおすなあらし)の休場により約6年ぶりの不戦勝で7勝1敗。大関陣は稀勢の里(きせのさと)が小結栃煌山(とちおうざん)を押し出して2敗をキープ。豪栄道は徳勝龍(とくしょうりゅう)を退けて5勝目を挙げたが、琴奨菊は豊ノ島の肩透かしに敗れ、星が五分となった。関脇照ノ富士は玉鷲(たまわし)を小手投げで下して7勝目。
2横綱と照ノ富士に高安(たかやす)ら平幕3人を加え、8日目に計6人が1敗でトップに並ぶ2004年夏場所以来の大混戦。十両は英乃海(ひでのうみ)と鏡桜(かがみおう)が2敗で首位。
白鵬の不戦勝でざわついた館内の雰囲気を、結びの一番で日馬富士が締めた。少し顔をゆがめ、サポーターを巻いた右肘をぐるぐると回した。207キロの逸ノ城を右喉輪一本で起こしたのだから仕方がない。「いい痛みだ」と苦笑いした。