目下、就職活動中で、女性には奥手の大学生、鈴木(松田)と、歯科助手のマユ(前田)のぎこちない恋愛模様を描いた静岡編。就職して上京した鈴木が、静岡に残ったマユと遠距離恋愛をスタートさせ、少しずつ2人の関係に変化が生まれる東京編。若い男女が一度は通るさまざまな恋愛模様が叙情的に語られているが、映画の最後の5分で、原作とは違う大どんでん返しが…。
新鮮だった「80年代体験」
80年代に青春時代を過ごした者ならば、スクリーンに登場する何もかもが懐かしく思われるだろう。だが、1985年生まれの松田にすれば、「撮影前に脚本を読んだとき、ト書きに『カセットテープをカセットデッキに入れて何か音楽が流れる』とありました。撮影に入り、現場で初めて『あー、ルビーの指輪という曲って寺尾聰(あきら)さんが歌っていたんだ』と気づくわけです。とても新鮮でしたね」と、異質な世界に映ったようだ。