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スペクタクルな物語とインパクト重視 映画「天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~」 FROGMAN監督インタビュー (1/5ページ)

2015.5.22 14:50

「声優も一新して臨みました」と語るFROGMAN監督=2015年4月24日、東京都千代田区麹町(高橋天地撮影)

「声優も一新して臨みました」と語るFROGMAN監督=2015年4月24日、東京都千代田区麹町(高橋天地撮影)【拡大】

  • 【メディアトリガーplus(試聴無料)】映画「天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~」(FROGMAN監督)。5月23日公開(東映提供)。(C)天才バカヴォン製作委員会

 まるで西から昇ったお日様が東に沈んでしまったかのような、絶対にあり得ないコラボレーション企画を、「これでいいのだ!」と言わんばかりに長編アニメーション映画という形で見事に実現させてしまった。

 1つは、底抜けに能天気でパワフルなバカ父子の日常を描くシュールなギャグ作品「天才バカボン」シリーズ(1971~72、75~77年、90、99~2000年、よみうりテレビなどで放映)。いま1つは、ベルギーを舞台とする英児童文学(1872年、ウィーダ著)をベースに非業の死を遂げた少年と大きな愛犬を描く世界名作劇場「フランダースの犬」(1975年、フジテレビ系)。まったく毛色の違う両者を力業で同じ土俵に乗せて、FROGMAN(ふろっぐまん)監督(44)は1つのスペクタクル・ギャグ巨編へと仕立てたのだ。

 赤塚先生の生誕80周年記念に

 タイトルは「天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~」と、どこかおどろおどろしく、おかしみも誘う。それもそのはず、本作は「天才バカボン」の生みの親、赤塚不二夫(1935~2008年)の生誕80周年記念企画と銘打ったもので、脚本と主人公「バカボンのパパ」の声も担当したFROGMAN監督は「常に『赤塚先生がこの映画を作ったらどう表現しただろう?』と考えて、最終的に到達したのがこの映画です。僕はそれぞれまったく内容が違う脚本を5本執筆しましたよ」と、試行錯誤の日々を振り返った。

子供ながらに悲しかった結末

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