性質も落葉性のものから常緑のもの、一季咲きから四季咲きに近いもの、冬咲きのものなどがあり世界中に分布している原種の数は300種類以上あるそうです。その中でも中国が最も多く100種類ぐらいといわれています。日本でもハンショウヅル、高野ハンショウヅル、白ハンショウヅル、カザグルマ、ボタンヅル、仙人草などが自生しています。
品種改良されて逆輸入
19世紀のはじめに来日したシーボルトによって日本の原種“カザグルマ”や中国の原種“テッセン”などがヨーロッパに渡り、種間交雑により数多くの園芸品種が作り出されました。明治の終わりごろから、ヨーロッパなどで品種改良された品種が逆輸入されてきましたので、その後は日本全国で栽培され普及していきました。品種改良では白王冠、藤娘、江戸紫、柿生などの人気種が誕生しました。
ガーデニングブームから始まったクレマチス人気ですが、最近では花屋の店頭でも切り花としてもポピュラーで多用途のアレンジメントに使えるようになっています。