スタジアム本体の解体作業が完了した国立競技場=2015年5月12日、東京都新宿区(共同通信社ヘリから撮影)【拡大】
Q 計画変更は初めてなの
A イラク出身の著名な建築家、ザハ・ハディド氏がデザインした新競技場は、巨大過ぎて周辺の景観を乱し、整備費もかかり過ぎると建築家や市民団体から批判され、JSCは当初案から延べ床面積を約25%縮小し、高さも5メートル低くしました。今回の見直しでは外観は大きく変わりません。ただ、可動席や開閉式屋根などの機能はJSCが掲げる「世界が憧れる次世代型スタジアム」の柱で、五輪招致でアピールした計画から後退することになります。
Q もう心配ないの
A 1964年東京五輪で使われた前の競技場は取り壊しが完了し、新競技場の建設工事は10月に着工する予定ですが、国費以外での財源確保が課題です。頼みの綱がサッカーくじで、現在は収益の5%が国立競技場の改築費に充てられていますが、10%に引き上げるための法改正が検討されています。くじの対象をプロ野球に拡大して売り上げを増やす構想もあります。下村博文(しもむら・はくぶん)文科相は東京都にも500億円の負担を要請しました。
Q 東京都の舛添(ますぞえ)要一知事は反発している
A これまで国やJSCから工期や費用の見通しについて十分な説明がなかったことに不信感を募らせ「もっと情報を発信していくべきだ」と批判しています。都の負担については「納税者を納得させる議論が必要」とし、受け入れるかどうか明言していません。