外観にある4つのレリーフは家に女性、植物と花をかたどる。「衣食住の全てを充実させたい」というヨーガンさんの思いが投影されており、生前に描いた絵を基に作られた。
店内に入ると、風通しが良く寝心地の良さそうな天蓋付きのベッド(75万円)が目に入る。ヨーガンさんが生前に使っていたものとほぼ同じ製品だ。衣料品はワンピースにシャツ、パンツ、ショールなど。手紡ぎ手織り草木染のコットンなど天然の素材と染料、手仕事にこだわった品が並ぶ。ナチュラルながら色合いもカラフルだ。
生活用品ではヨーガンさんがほれ込んだという南部鉄器が目立つ。既存の製品はテープを引く際の安定感が足りないと、オリジナルのテープカッターを職人に造ってもらったのが最初で、鉄瓶も制作、生前に愛用していた品だという。
シャンプーにせっけんといったボディーケア用品に、菓子類もオリジナルで天然素材がべース。メープルシロップでコーティングしたナッツ、クッキーは砂糖や乳製品、卵を使っていないのに優しい甘さと風味がある。「ヨーガン・レールは着るもの、身に着けるもの、食べるもの、全てにおいて地球環境に優しいものを、と徹底していました」と広報担当の武安輝子さんは言う。