その一環で訪ねたのが、インドのグジャラート地方ラタンプール。紀元前からめのうの産地として有名で、河原で小石を拾うことができる。何度も訪ねて集めた美しいめのうの「自然のままの美しさを生かしたい」とアクセサリーとして商品化した。
98年には石垣島に家を構えた。隣接する農場で米や茶、果物などを無農薬で栽培、一部を社員食堂で提供し、店頭で販売もした。
晩年に心を悩ませていたのが、自宅近くの海岸に流れ着く大量のごみだった。本州のみならず、近隣諸国からとみられる大量のペットボトルやプラスチックの廃材が流れ着く。
環境汚染に警鐘を鳴らしたいと、ごみを使ったランプを亡くなる直前まで制作していた。「大量のごみに目を向けてもらえるよう、何か自分が美しいと思うものを作り出す努力をします。ただ美しいだけのオブジェではなく、もう一度、人の役に立つ実用的なものに変えましょう」。その展示会が7月18日から東京都現代美術館で紹介される。