国防白書を手に説明する中国国防省の楊宇軍報道官=2015年5月26日、中国・首都北京市(AP)【拡大】
南シナ海を管轄する中国の南海艦隊には「中国版イージス艦」と呼ばれる最新鋭のミサイル駆逐艦や攻撃型原子力潜水艦などが配備されている。今後は南シナ海で訓練や演習を活発化させ、監視を続ける米軍への牽制を強める可能性が高い。
オバマ政権 弱腰払拭へ
これまで抑制的な態度に終始してきたオバマ政権もようやく危機感を募らせ、米国防総省は21日、中国が「領海」と主張する人工島の12カイリ(約22キロ)内に米軍機や艦船をいずれ進入させる考えを表明した。オバマ政権は、シリアの化学兵器使用疑惑で軍事介入を見送り、ロシアのクリミア編入を許したとして強まった「弱腰外交」のイメージをはね返すためにも、これ以上の中国の「増長」は許したくない考えだ。
南沙周辺海域ではパトロール中の米海軍の最新鋭沿岸海域戦闘艦(LCS)が11日に中国軍のフリゲート艦に追跡されたと報じられた。実際に米軍機や艦船を12カイリ内に進入させれば、偶発的な衝突が起きかねない。米国は当面12カイリ外で偵察を続ける方針とみられる。(共同/SANKEI EXPRESS)