歌詞にも「しがみついていた意地やプライド/手放したら/素直な気持ちで/歩き出すよ」とあり、ソロになってからの模索していた自分自身、積み上げてきたソロとしての「レミオロメンとは違う自分」というトンネルを抜け、素直な気持ちで音楽に向き合うことができているように感じる。
自分を否定せず次へ
『旅立ちの日』は、レミオロメン時代のようにスケールの大きいサウンドアレンジが施されていて、原点に立ち返ったようにも聴こえる。その歌詞には「心の中生きているから」とあり、旅立つことや新たなステージへ向かうことが、今までの自分を否定したりするものではなく、心に留めながら次に進めるものなのだというメッセージとして受け止められる。
先日行われたライブで彼は「この2年間は時間帯で言うと夕方から夜だった。そして今、夜明けを迎えている」と語った。プライベートでは外国を旅し、アルピニストの野口健さんと山に登り、いろいろなスケールで世界を見てきた彼が音楽キャリアでたどりついた場所、そこは明るく見晴らしの良い、築いてきたキャリアをポジティブな糧にする、そんな音が鳴る場所のようだ。