最近お気に入りのカフェがある。ゆったりとしたソファ席でこだわりのコーヒーがいただける。かわいいどころがそろうスタッフは、機嫌が良いと私のひざの上に乗って愛嬌(あいきょう)を振りまいてくれたり、安心して昼寝をしてくれたりする。そう、そこは犬が「スタッフ」のカフェ。しかもその犬たちはさまざまな事情から、このカフェの運営母体であるNPO法人に保護されてきた子たちだ。
「保護犬カフェ」と呼ばれるそこは、カフェの利用客と保護犬たちがふれあえる場所。ドリンク代は保護活動の支援につながり、その気になれば里親になることもできる。
多頭崩壊などのニュースを耳にする一方で、殺処分ゼロを目指した取り組みが盛んになってきていると聞く。そんなニュースで見聞きしていた現状をカフェでは実感することができる。かわいい子犬を産むためだけに生かされ、生殖能力がなくなったからと、手放されたお母さん犬、お父さん犬。病気の疑いがあるため「商品」として扱えなくなった子犬。飼育放棄、保健所からの保護…。出産を繰り返したため歯が抜け落ちベロが出ている子、鳴かないように声帯が切られている子。