5月24日のトロントでのマリナーズ戦に出場した川崎宗則(むねのり)選手。5月22日に今季メジャー初昇格を果たし、3試合に出場したが、わずか3日間で再びマイナーに降格となった=2015年、カナダ・オンタリオ州(AP)【拡大】
その名も「ムネリン先生の夢授業」。子供たちに自分たちの未来を明るいものにしてもらおうと、自らの人生で得た教訓を子供たちに授業形式で伝えています。アナウンサーとして、一人のファンとして、貴重なその場に足を運びます。
補欠の「バット引き」時代
印象的な話がありました。想像もできまぜんが、中学時代の川崎選手は野球が下手で、レギュラー選手が打った後のバットをかたづける「バット引き」が担当の補欠だったそうです。しかし、彼は地元で有名になるぐらいのバット引きを目指したというのです。バッターが打った後、無駄のない動きでいかにバットを素早く拾いに行けるかを意識したと振り返ります。
実は狙いがあったのです。そのときのダッシュで自らの脚力を鍛えていたのです。1試合に何度も繰り返したベンチから打席までの短いダッシュ。後に球界でも髄一のスピードを誇る選手の土台となり、彼は高校で活躍してプロ入りをつかみ取ったのです。
さらには、慣れない米国での生活にるいても話していました。