5月24日のトロントでのマリナーズ戦に出場した川崎宗則(むねのり)選手。5月22日に今季メジャー初昇格を果たし、3試合に出場したが、わずか3日間で再びマイナーに降格となった=2015年、カナダ・オンタリオ州(AP)【拡大】
「いいか、ムネ。今は悔しくてたまらないだろう。この気持ちを忘れるな。まだお前には実力が足りない。これから先、1つだけ平等なことがある。それは時間だ。365日、24時間、これはすべての人間に与えられた同じ条件だ。この時間をいかに使い、自らを成長させるかに今後の野球人生は左右される」
この言葉を胸に、彼は時間を大切にし、常勝ホークスの若き正遊撃手へと成長を遂げました。そしていま、平等な時間を米国でのプレーに使うことにしたのです。メジャーリーグはシーズン162試合。長丁場です。現在は3Aの川崎選手が必要とされるときが必ずあるはずです。現地のファンをも熱狂させる「ショータイム」の幕開けが待ち遠しいです。(フジテレビアナウンサー 田中大貴(だいき)/SANKEI EXPRESS)
■たなか・だいき 1980年4月28日、兵庫県生まれ。フジテレビアナウンサー。2003年慶応大卒、フジテレビ入社。朝の情報番組「とくダネ」を10年間担当し、現在は夜のスポーツニュース番組「すぽると!」のキャスターなどを務める。小学4年生から野球を始め、慶応時代は東京六大学野球で活躍。モットーは「今を生きる」。