北大西洋に位置する島国アイスランド。人口わずか30万人程度の小さな国だというのに、ここから天才的なミュージシャンがたくさん生まれている。ビョークとシガー・ロスはカリスマ的な人気を誇っているし、最近ではシンガー・ソングライターのアウスゲイルが世界的にブレークした。そして、他にも続々と新しい感性の音楽家たちが登場し、話題を集めている。そのなかでも、今聴いておきたい2組を紹介しておこう。
全米でブレーク
オブ・モンスターズ・アンド・メンは、すでに説明不要かもしれない。2012年に発表したデビューアルバム「マイ・ヘッド・イズ・アン・アニマル」が、いきなり大ヒット。全米チャートでも6位に上昇するなど、一気にブレークを果たした。彼らの音楽は、インディ・フォークと呼ばれることも多い。たしかに、アコースティックな響きを生かした楽曲が多いが、一般にフォークと呼ばれるジャンルよりもスケール感が大きい。躍動感に満ちた独特のリズム、絶妙に絡み合う男女のツインボーカル、そして時折聞こえてくる合唱や掛け声などが、どこか民族的な雰囲気を醸し出す。3年ぶりに届けられた新作「ビニース・ザ・スキン」でも、その個性は健在。先行して発表された名曲「クリスタルズ」を聴けばわかるように、広大な風景に身を置いたかのような高揚感とともに、どこかクールな手触りに魅了されるだろう。