ケイシーのように胸を張って「理系科目が得意」とはとても言えないし、「スマートフォンすらうまく使うことができない古いタイプ」を自認するロバートソン。役作りでは、一見、自分とは正反対のタイプにも思えたが、彼女のイメージを膨らませていくうちに、そのエネルギッシュな生き方に親近感を覚えるようになったという。「私とケイシーは似ているなあと感じる部分がたくさんあるんですよ。私自身がケイシーの生き方から大いにインスピレーションを得たので、余計にそう感じるのかもしれません。これからも彼女のように、もっと、もっとポジティブで、楽観的でありたいと考えています」
いつも撮影で心掛けていることは、演じようとする感情を躍起になって忠実に再現してみせようとは思わないことだ。「ある感情を感じて、それを演じるというのとは違います。ある場面の瞬間に自分が存在することによって、自然にわき上がってくる感情があるはず。そもそも映画の場面で最も美しい瞬間というのは、自然に、かつ、有機的に生まれてくるものだと思うのです」。さすが、クルーニーをして「心理描写のきめ細やかさには目を見張るものがある」と言わしめただけのことはある。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:荻窪佳(けい)/SANKEI EXPRESS)