【京都うまいものめぐり】
≪多彩な旬のコース 気軽に≫
京都市役所にほど近く、京都でいま最も注目が集まる御所南エリアにある「フレンチキュイジーヌ ティアレ」。店名に冠したティアレとは、南太平洋にあるタヒチの花を意味する言葉で、その名の通り、店内やテーブルには至る所に花が飾られ、コーラルピンクのいすにテーブルクロス、籐のいすがしつらえられ、壁には南の島を思わせる絵画…。京にいながら南太平洋のリゾート地に訪れた気分にさせてくれる。
「本格的なフレンチを気軽に楽しく、南国リゾートのエッセンスをまとわせるように提供することを心掛けています」とオーナーシェフの橋本浩明さんはいう。
官能的なバニラ
例えば前菜の「フォアグラのテリーヌ」は、厚めに切ったフォアグラにドライイチジク、手作りのグレープフルーツジャムにタヒチ産のバニラを盛り込んだ一品。
フォアグラはバニラビーンズとともにマリネして優しく火を入れている。口にすればフォアグラの濃い味とお菓子のように甘いバニラの香りがふわっと口の中に広がる。官能的なバニラの香りが南国のイメージを想起させる。