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「天安門」への認識 香港民主派に亀裂   (1/4ページ)

2015.6.9 10:00

天安門事件から26年となった6月4日夜、香港のビクトリア公園で行われた追悼集会に集まった若者たち。昨年の香港民主化デモの象徴となった黄色い雨傘を掲げる学生の姿もみられた=2015年6月4日、中国・香港(AP)

天安門事件から26年となった6月4日夜、香港のビクトリア公園で行われた追悼集会に集まった若者たち。昨年の香港民主化デモの象徴となった黄色い雨傘を掲げる学生の姿もみられた=2015年6月4日、中国・香港(AP)【拡大】

 【国際情勢分析】

 中国・北京で民主化運動が武力弾圧された天安門事件から26年となった4日、香港中心部のビクトリア公園で毎年恒例の追悼集会が開かれたが、主催者発表の参加者は昨年の18万人超から大幅減となる13万5000人にとどまった。香港の若者の「脱中国」志向と「香港人アイデンティティー」が強まる中、中国とは距離を置いて香港の民主化を優先すべきだとの声が勢いを増していることが背景にある。

 「学連」が追悼集会不参加

 1989年6月4日の天安門事件につながる中国の学生らの民主化運動を後押ししたのは、当時まだ英領だった香港の学生や事業家、文化人らによる支援だった。事件後、香港では四半世紀にわたり大規模な追悼行事が続いてきた。

 ところが天安門事件への認識をめぐって今、香港の民主派勢力に“亀裂”が生じている。その象徴的な動きが、昨年、次期行政長官選挙をめぐり真の普通選挙実施を求めて2カ月半の街頭占拠を主導した学生団体「香港専上学生連会(学連)」による追悼集会への不参加だ。

20歳の男子大学生「天安門で起きたことは隣人の事件であり、われわれの事件ではない」

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