「逃げるだけ」「魅力なし」
だが公開前の評価は散々。米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、批評家たちは「ヒールを履いた女性科学者が2時間恐竜から逃げ回るだけ」「物語性に乏しくキャラクターに魅力がない」「企業名や商品名がやたらと登場し宣伝だらけ」といった辛辣(しんらつ)な声を浴びせた。米経済誌フォーブス(電子版)も「1作目を知る観客の期待には決して応えられない」と、完全な“駄作”扱い。
このため、アナリストによる米国での最初の週末の興収予想も1億2500万ドルにとどまっていた。ところが、ふたを開けると、興収はその倍に。
ユニバーサルのカーポウ氏は米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)に「米国ではチケット購入者の61%が25歳以上で、幼い頃、両親に連れられて第1作を見た世代。その世代が親となり子供を連れ、家族総出で楽しんだ」と話し、自身も予想しなかったヒットの理由を分析してみせた。