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【まぜこぜエクスプレス】Vol.54 言葉にならない思い 作品に 義足のアーティスト 片山真理さん (1/5ページ)

2015.6.24 16:00

強烈な存在感とオリジナリティーあふれる個性で人を引きつける片山真理さん(右)と一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる(tobojiさん撮影、撮影協力:青家本店、提供写真)

強烈な存在感とオリジナリティーあふれる個性で人を引きつける片山真理さん(右)と一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる(tobojiさん撮影、撮影協力:青家本店、提供写真)【拡大】

  • 片山真理さん作品「”30_days_in_tatsumachi_studio”2015」=2014年10月27日(提供写真)

 若い世代を対象とした公募展「群馬青年ビエンナーレ’05」でその才能を認められ、2012年には若手アーティストの登竜門として知られる「アートアワードトーキョー丸の内」でグランプリを獲得した片山真理さん。先天性骨形成不全症により義足を使用しており、デコレーションした義足やセルフポートレートを作品として発表し続けている。

 過去の自分に感謝

 真理さんの初の個展「you’re mine」にうかがったとき、セルフポートレート作品の前で足が動かなくなった。じわじわと迫り来るビームを放つようなオーラ。最果ての地にいるような孤高の美。写真の隅々まで、食い入るように見つめる。「ああ、足がないのか…」「あ、指が2本」と随分たって、あらかじめ知っていたことにことさら気づく。会場にいる彼女に声をかけていいものかどうか躊躇(ちゅうちょ)した。届かないところにたたずむ人のような気がして。

 ところが、「おこしくださってありがとうございます。うれしいです」とはにかむような笑顔。かわいい声。予想を裏切る親しみやすい人だ。だが、その声はかなり上の方から聞こえる。「ごめんなさい。私、結構大きいんです(笑)」

ハイヒールを履くと190センチ

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