昨年9月に開幕した電気自動車(EV)レースの世界シリーズ「フォーミュラE」は28日、ロンドンで最終第11戦を行い、自動車レースの最高峰、F1の元総合王者を父に持つネルソン・ピケJr.選手(29)=ブラジル、ネクストEV所属=が初代総合王者に輝いた。
開幕当初は、迫力あるエキゾーストノート(排気音)がとどろかない“無音レース”と揶揄(やゆ)する声もあったが、騒音の心配がないため、市街地での公道レースとして行われ、各地で予想以上の大盛況となった。来季は2レース増え計13戦となる見込みで、日本も誘致を目指している。
ロンドン2戦で6万人
「本当に白熱したレースだった。(運転に集中していたので)ゴールするまで総合優勝には気付かなかったよ」
F1で3度の総合王者に就いた偉大な父(62)と同じ名を持つピケJr.選手は、英メディアにこう喜びを語った。