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【野口裕之の軍事情勢】「健康のためなら死んでもよい」と同じ? 摩訶不思議な集団的自衛権反対論 (4/5ページ)

2015.7.6 06:00

衆院平和安全法制特別委員会で民主党の辻元清美氏(手前左)の質問に答弁する中谷元(なかたに・げん)防衛相。論議はかみ合わず、委員会は一時紛糾した=2015年7月1日、国会(共同)

衆院平和安全法制特別委員会で民主党の辻元清美氏(手前左)の質問に答弁する中谷元(なかたに・げん)防衛相。論議はかみ合わず、委員会は一時紛糾した=2015年7月1日、国会(共同)【拡大】

 日本とタイ/スペインとの明らかな軍事協力でもある。だのに、左翼は口数が少ない。「軍事力行使を伴わない平和協力」との反論は詭弁だと断言しておく。文民・民間を派遣できぬ民間人輸送に軍が出動するとき、軍事力行使は絶対視野に入れる。結局、外国軍は日本を助け、日本は外国を助けない。当然、日本政府がチャーターした民間機で救助した例もあるが、日本の民間航空会社の拒否で、外国民航が助けた信じ難い行為さえ犯した。これが現行法が描き出す、醜くも哀れな日本の姿だ。

 問われる日本の外交常識

 安全保障関連法成立後、自衛隊が邦人救出に権能を有しても、現地軍の支援をあおぐ局面には引き続き遭遇する。その際、現地軍が邦人を守るために軍事力を行使したら“平和国家・日本”は抗議するのか。「ありがとうございます」が常識でしょう。集団的自衛権の限定的行使に関わる法案も、日本防衛目的で来援する外国軍が危険にさらされた場合ぐらいは、外国軍を支援しよう-という主旨を込める。こちらも「ありがとうございます」が筋なのに「外国の戦争に巻き込まれる」の大合唱となる。野党の反発が少ない《邦人救出法》と「戦争法案」扱いされる《集団的自衛権法》が成立するか否か、わが国の外交常識が問われている。

世界に垂れ流し 「できる軍事行動」「できない軍事行動」

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