アルゼンチンにとって22年ぶり15回目のコパ・アメリカ優勝を期したものの準優勝に終わり、がっくりと優勝トロフィーの前を過ぎゆくリオネル・メッシ。この直後、準優勝メダルも外した=2015年6月4日、チリ・首都サンティアゴ(AP)【拡大】
試合はともに好機をつくったが決定力を欠いた。PK戦で先蹴りのチリは4人目まで全員が決めたのに対し、アルゼンチンは1人目のメッシが決めた後の2人が失敗した。敗戦(PK戦は記録上は引き分け)が決まると、メッシは呆然(ぼうぜん)とした表情で膝を抱えてピッチに座り込んだ。
「拷問に等しい」同僚代弁
代表ではいつも周りの選手と波長が合わないメッシ。今大会の6試合でも、グループリーグ初戦のパラグアイ戦でPKによる1点を決めただけだったが、イメージチェンジを図り、ゲームメークでは貢献した。決勝トーナメント準決勝のパラグアイ戦(6-1)では、5得点に絡む活躍だった。
メッシは試合後、固く口を閉ざした。バルサでも代表でもチームメートのハビエル・マスケラーノ(31)は「また運に見放された。説明する言葉なんて見つからない。この負けは拷問に等しく、レオ(メッシ)も同じだろう」と代弁した。テレビ観戦したバルサの同僚、ジェラール・ピケ(28)=スペイン代表=は自身のツイッターを通じて「レオ、今日は勝てなかったけど君は神だ」とメッシを励ました。
フル代表としてタイトルを獲得し、メッシが満面の笑顔を浮かべる日は来るのだろうか。(SANKEI EXPRESS)