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【ギリシャ危機】EU「裏切られた」 切り捨て論台頭 危機波及は限定的の声も (3/4ページ)

2015.7.7 09:30

ギリシャの国旗を振って、財政再建策への「反対」が多数を占めた国民投票の結果を喜ぶ若者たち=2015年7月5日、ギリシャ・首都アテネ(ロイター)

ギリシャの国旗を振って、財政再建策への「反対」が多数を占めた国民投票の結果を喜ぶ若者たち=2015年7月5日、ギリシャ・首都アテネ(ロイター)【拡大】

 ギリシャ発の「信用不安の連鎖」を防ぐ措置を取ったユーロ圏諸国。今後、ギリシャに歩み寄ることは考えにくく、切り捨て論が広がっている。

 国民投票のほぼ1カ月前。ドイツの古城エルマウ城で開かれた主要国首脳会議(G7、サミット)で、世界経済などを討議する「セッション1」が始まった直後、ちょっとしたハプニングがあった。

 EU首脳の一人が手を挙げ、ギリシャ危機についていきなり発言した。「ユーロはどうなる」といった議論が約20分続いた。セッション冒頭で演説したオバマ米大統領は、リスク要因もあるとしながらも、「世界経済も米国経済も調子がいい」と述べ、影響は限定的との見方を示した。(アテネ 内藤泰朗、ボン 宮下日出男/SANKEI EXPRESS

 ≪市民「誇り示した」「将来暗い」≫

 「新たな民主主義の始まりだ」。古代民主制の発祥地ギリシャの市民は、アテネ中心部の広場に集まり、青と白の国旗を振り回し歓声を上げた。ただ、熱狂から一夜明けた6日のアテネでは、街中の現金自動預払機(ATM)に行列が続き、現金切れも出始めた。誇りを胸に再建策を拒絶した市民の間には、現実を前に高揚感の名残と未来への不安が交錯する。

「賛成しても反対しても困難な状況に変わりはない。私たちは国民の誇りを示したの」

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