5月23日以来となる6勝目を挙げた巨人・杉内俊哉投手=2015年7月8日、東京都文京区・東京ドーム(塩浦孝明撮影)【拡大】
プロ野球は8日、各地でナイター4試合を行い、巨人は阿部慎之助内野手が2試合連続の6号ソロを放つなどして、ヤクルトを7-4で下し、3連勝を飾った。これで巨人はリーグ最速の40勝に到達した。
勝ちから見放されていた左腕が、ようやく白星を手にした。巨人の杉内俊哉が八回途中2失点で5月23日以来となる6勝目を挙げた。
球速こそ130キロ台中盤だが、切れのいい速球でどんどん押した。右打者へのチェンジアップも効果的に決まり、投球の幅がさらに広がる。1-0の四回1死三塁では、畠山を低めに沈むチェンジアップ、続くデニングを外角の136キロで、2者連続空振り三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。「攻める気持ちで投げた」と胸を張った。
その裏の攻撃では流れを大きく引き寄せる一打も放つ。無死満塁で相川が二飛に倒れたが、続く杉内が初球を右前に適時打。その後打線がつながり、この回に一気に4点を奪った。勝てない時期は「もやもやしている」と素直な心境を明かしていた。白星を貪欲に求めていたベテランが、投打に発奮した。(SANKEI EXPRESS)