5カ月の“空白期間”が生まれることになり、体育会館を管理・運営する大阪府教育委員会の担当者は「『ころころ名前を変えるな』とおしかりを受けました」と肩をすくめた。ただ新規スポンサー獲得は容易ではない。行政側としては安定収入が欲しいだけに「なるべく長期でやってもらいたい」と切実な口調で話した。
エディオンは、J1広島の本拠地「エディオンスタジアム広島」の命名権も持つ。石山智昭・IR広報課長は「社会貢献の一つのやり方。大阪府立体育会館は歴史が古い。関西圏の方々への浸透を期待している」と狙いを説明した。
継続で高い価値も
第1号として2003年から「味の素スタジアム(東京スタジアム)」の命名権を持つ味の素は、先駆的な取り組みで知られる。サッカーの試合以外に積極的にイベントを誘致し無料開放なども実施。沢田和英・味の素スタジアム駐在専任部長は「サッカーだけに頼っていたら価値は維持できない」と話した。